創業67年の老舗キジマが魅せるからよりリアル?! 旧くて新しい! 昭和感漂う2台のカスタム例を見る!

なにもバイク業界に限らず“昭和レトロ”ブームはいわゆるZ世代を中心に盛り上がる大きなうねりだ。そんな中、今春の東京モーターサイクルショーでキジマが魅せた、カワサキW230とホンダGB350の2台のカスタムは大きな反響を得たという。コンセプトは『時代を超えて愛されるレトロデザインカスタム』。ここでは2台の詳細を振り返っていこう。

昭和レトロを極めた?!  ’50〜’60年代風をまとう2台

「コンセプト立案段階では異なる発想からでしたが、結果的に弊社が’04年にOEMで製作供給し実現した当時のレトロカスタム、スズキST250 Sカスタマイズでの経験も役立ったと思います」と、キジマ・企画開発部の西澤さん。

Sカスタマイズは300台限定車で完売。今も稀にその中古車が販売店の店頭に並ぶレアモデルだ。

「ショーモデルとしてW230とGB350Cのカスタムを決める段階でカフェ、チョッパー、トラッカー等の様々な方向性を検討しましたが、車両に一番合うスタイルは何か? キジマの色を引き出せるのは何か? を考え、このレトロスタイルに決定しました」(同)

果たして両車は好評を得たが、今回はコンプリート車ではなく、各パーツの単体販売。レッグシールドやフェンダーの風切りプレートなどアイコンパーツの発売は少し先。これもキジマが信条とする、「簡単に、安全に」装着できることを実現するためだ。そのリリースを楽しみに待とう。

 

クラシカルな“C”の ロー&ワイド感を よりデフォルメする/GB350C


人気のGB350が持つシンプルさに、クラシカルで重厚なイメージを持たせたGB350C。レッグシールド装着でよりロー&ワイドな“当時感”を醸す。


GB350Cではスクリーンキット、レッグシールド、ウィンドプレート(フロントフェンダー上の風切り板)は開発中品で、メッキのヘッドライトバイザーは近日発売。レッグシールドやウィンドプレートはその形状、装着方法含め検討中と言う。


すでに販売中のGB350シリーズ用汎用アイテムからは、純正エンブレムL(写真上:3960円、エンブレムステーは2860円)、アルミ削り出しコントラストカットのエンジンカバーセット(写真中:4万1800円)、TECH21ミラー[ラウンド]・ロングアーム(写真下:1万2100円)などが装着される。


デモ車に装着されるC専用のバッグサポート(写真上:左右各1万2100円)は近日発売。


汎用のETCレザーケース(7700円)でC専用となるETCステー(3850円)とともに販売中製品だ。

 

時代を超えた往時感 の再現と色褪せない デザインが絶妙にマッチ/W230


生誕から60周年を迎えたカワサキのWブランド。末弟W230のスレンダーなボディにも、当時流行った“堂々感”を加えられるのだ。


キジマが自社製品に課すテーマには本文内の『安心・安全』のほか、『手元のハンドツールで誰もが簡単にボルトオン装着できること』というタスクがあるが、これも同社製品の評価を高めている部分でもある。GB同様に開発中というレッグシールドやウィンドプレートですら、そのクリアが課されている(解決すれば発売となるはずだ)というから恐れ入る。


キジマカスタムの定番、もはや必需品のヘルメットロック(4400円)。


荷物積載にも重宝するタンデムグリップ(1万5400円)、写真内の下側にはW230専用のバッグサポート(1万450円)も写りこむ。


純正エンブレムを装着するためのエンブレムステー(写真上:3740円)、クラシックウィンカー(写真下:3300円/2個セット。バルブは純正品をそのまま使用)、ウィンカーステー(1650円)など、このW230にもすでに販売中の製品群が多数装着される。


スモークフォグランプも開発中製品だそうで、こちらも発売されればそのコンパクトさも相まって他車への流用も期待できる、楽しみなアイテムだ。

 

【協力】
キジマ TEL03-3897-2167 〒123-0841東京都足立区西新井4-22-16 https://www.tk-kijima.co.jp/

 

※本企画はHeritage&Legends 2025年8月号に掲載された記事を再編集したものです。
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WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。