単なるドレスアップにとどまらないその高品質を知る。マジカルレーシング製カーボンパーツの魅力!

アフターマーケットではカーボンパーツが百花繚乱。人気のZ900RSやHAYABUSAでもそれは同様のことだ。中でも好調と気を吐くのは老舗にしてカーボン/FRPパーツ専門メーカーの、マジカルレーシングだ。多くのカーボンパーツメーカーがひしめく中、ユーザーが同社製品を選ぶ理由は何か? 直接取材でその謎を解いていく。

膨大なデータと経験値が 次の美しい製品を生む!

「弊社がカーボンパーツの黎明期から手がけ続けていることが評価され、選んで間違いない、信頼いただけるブランドとして浸透していることではないでしょうか」

選ばれる理由を答えてくれたのは、同社・営業部の久保諭史さん。そう、マジカルレーシングは’78年にFRPパーツメーカーとして創業、アフターマーケットではカーボンパーツの量産・市販化をいち早く手がけた老舗でもある。

「単一機種のカーボン製品なら、ショップさんでも外部委託で実現できるでしょう。一方で我々は専門メーカーとして、数多くの車種向けパーツを展開する。製品作りのテーマは強度と軽さの両立です。

軽量化で言えば、よくカーボン製品の厚みを聞かれますが、弊社は単体の製品を均質の厚さで作ることはありません。強度がいる箇所にはプライを重ねるし、車体へのフィッティングも妥協なく詰める。製品全体のバランスを大事にしているんです。こうして蓄積した膨大なノウハウは『こう貼った方が美しく仕上がる』といった経験値として、以降の製品に還元される。これは弊社ならではの、大きなアドバンテージと考えます」

Z900RSとHAYABUSA、2車の売れ筋を聞けば……。

「リアフェンダーは、泥ハネで車体を汚したくないユーザーに、車種問わず人気のアイテムですね。Z900RSならアンダーカウルやラジエターシュラウド、ハヤブサはダクト付きフレームガードとタンクエンドでしょうか」

Z900RSとハヤブサは後年に残る名車となるはず。弊社も長く愛される製品作りを目指しているんですよ、と締め括ってくれた。

 

カーボンの高級感に機能を足すのがマジカル流

●Z900RS STREET BODYWORK(車両の詳細はこちら=マジカルレーシング公式HP=


アンダーカウル ショートタイプ:オイルキャッチタンク構造ではないが、エキパイがより美しく見えるデザイン。’18-’20RS、’23年型Z900RS/RS SE対応の2種を用意。

アンダーカウル ロングタイプ:純正マフラー対応でオイルキャッチ構造を採用。アンダーまわりの整流性を向上。’18-’20、’23年型Z900RS/RS SE対応の2種がある。

NK-1ミラー:著名ショップのカスタムバイクへの装着率も高い定番。写真はタイプ6ヘッド・綾織りカーボン製にスーパーロングエルボステムを組み合わせ装着。

ラジエターシュラウド(左右セット):その存在感でラジエーター周辺に迫力を加えると人気。ラジエーター形状が変わる’20年型までと’21年型以降で2種から選択。

リアフェンダー:チェーンガード一体式デザイン。純正より8㎝全長を延長してリヤまわりの整流性と泥ハネを抑止。200サイズタイヤ装着可能なワイドフェンダーだ。

テールカウル:純正比50㎜ロング。1点使いでも車体の印象をガラリと変えられるフェンダーレスキット:テールをシャープに演出。純正ウインカー、ナンバー灯使用。

バイザースクリーン:カーボン製ベースに同社独自のスーパーコートスクリーンを組み合わせたアイテム。その風防効果で走行時のライダーへの負担を軽減する。

キャリパークーリングダクト:走行風でキャリパーを冷却し、安定したブレーキ性能をキープ。写真の’23年型Z900RS SEのbrembo対応品と’18-’20年型RS用がある。

 

隅々まで強度を考え抜いたHAYABUSA向け製品群

●HAYABUSA STREET BODYWORK(車両の詳細はこちら=マジカルレーシング公式HP=


レーサーレプリカミラー:Z900RSで使われたNK-1ミラーと比肩するマジカルレーシングの代表製品。ここではタイプ2ヘッド+スーパーロングエルボステムを使った。

リアフェンダー(マジカルスイングアーム用):写真はマジカル製スイングアームカバーとセットで使う仕様のリアフェンダー。リアフェンダー単体仕様もある。

フレームガード(左右セット・フレーム冷却用ダクト付き):夏場に熱くなるフレームをダクトからの導風で効率よく冷却。外観と機能で人気のHAYABUSA向け製品だ。

カウルインナーパネル:メーターカバーとともにHAYABUSAカスタムの定番品。純正の樹脂カバーから交換することで、愛車の高級感をグッと高められるアイテムだ。

カーボントリムスクリーン:カーボン製トリムに独自のスーパーコートスクリーンを組み合わせたアイテム。軽量化&高いエアロプロテクション効果を発揮する。

アンダーカウル:万が一のオイル漏れの場合も、オイルが路面へ漏れ出すのを防げる。また、広範囲をカーボン素材に置換できるから、ドレスアップにも最適だ。

メーターカバー:ライダーの最も視界に入る、メーターパネル周辺をスポーティに演出するアイテム。右下のカウルインナーパネルと併用すればより効果的だ。

キャリパークーリングダクト:MotoGP風クーリングダクトは、マジカルレーシングの社内テスト走行でも効果は実証済み。SSを中心に他車種用も広く展開する。
協力:マジカルレーシング 〒582-0023大阪府柏原市国分東条町4284-2 TEL072-977-2312 http://www.magicalracing.co.jp/


※本企画はHeritage&Legends 2025年8月号に掲載された記事を再編集したものです。
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WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。