
寒い冬、フラリと出かけて暖かい1杯はいかが? 愛車も食材もこだわるライダー夫婦が営む中京地区のライダーズカフェ・Dolce Cafe R/U(ドルチェカフェ R/U)
ガレージ建築とバイクのクロスオーバーカフェ
岐阜県養老郡の静かな住宅街に建つライダーズカフェ、ドルチェカフェ R/Uのオーナーは、地元で建築業を営むヤスフク建築の、安福 守さん/梨絵さんご夫妻。お子さまたちを含めて全員がバイク好きというファミリーだ。
▲「ブラックパン(竹炭配合)やレッドパン(ビーツと紫芋)以外も、グリーンのパンができると楽しいですよね」と守さんは笑う。肉汁あふれる本格ソーセージも好評だ。
「ライダーズカフェを思いついたのはコロナ禍真っただ中のこと。仕事も減って、これではいけないと一念発起。資材置き場だった場所を展示場に改装したんです。で、せっかくだからと妻と相談して、バイクで立ち寄れるカフェをやろうということになって」と守さん。
先の通りバイク好きのご夫婦、梨絵さんもお母様から引き継いだお菓子作りが活かせる場ができればと話は進み、ドルチェカフェ R/Uは’22年春にオープンした。
▲メニューは季節で変わるので、季節ごとのリピーターも多そうだ。
その特徴は熊本から仕入れる独創的なパン、ソーセージを使ったホットドッグと、梨絵さんの地元・北海道で’08年に開かれた洞爺湖サミットでも使用したノースライブコーヒーの豆で淹れるコーヒー。道産ミルクがベースのソフトクリームなど、食材への強いこだわり。
「私の建築の信念と同様に、ウチでしか味わえないこだわりを楽しんでほしくて。店舗もウチが販売するガレージ見本として建てたものですから、ライダーの皆さんに興味をもってもらうきっかけになるし、ガレージを検討する一般のお客さまの中にもバイク好きの方は多くて好印象に映るようです。まさに一石二鳥(笑)」(守さん)
お店のコンセプトが“隠れ家”ということもあって宣伝は行っていないが、インスタグラムで発信する写真を見て、地元・愛知はもちろん関西や、遠くは岩手から来訪したライダーもいたのだとか。
「今は景気も冷えて新築家屋は建てにくい状況ですがガレージは別で、注文をいただく機会は多いんですよ」と守さん。美味しいコーヒーを求めて、あるいはガレージの見学に、ドルチェカフェ R/Uへの注目はさらに高まるはずだ。
メニューにはオーナー夫婦のこだわりと優しさ満タン
「このあたりはH-Dのユーザーが多いのですが、カワサキ好きの僕らとしてはこのカフェをベースに国産車の復権ができれば。明るい店内は仕入れで交流のある九州や奄美大島の調味料や外構建築で使う屋外用アクセサリーも並び、楽しさも溢れる雰囲気だ。
紹介してくれたのは名古屋の老舗プロショップ・アニーズ!
古くは2010年頃、同爆や不等間隔爆発のチューニングを施したZレーサーでモンスターEvoクラスを走ったから、古いテイスト・オブ・ツクバを知る向きは覚えているだろう、名古屋のアニーズ。現在も全国のZオーナーに頼られるサポートショップ的存在でもある。
アニーズ代表の寺田裕次さん。お客さんにとっては、まさに頼れるアニキ的な存在だ。
オリジナル新製品2点。上は販売中のMK2外装換装キットを補完するため、初期Zの丸ヘッドに被せて角ヘッド風に見せる“Mk.llスタイルヘッドカバー”(2万8600円/4個セット)、下は“Z1フェンダーレスキット”(3万9600円。テールランプ別)だ。
【協力】
Dolce Cafe R/U (ドルチェカフェ R/U) 〒503-1261 岐阜県養老郡養老町鷲巣985-1 https://www.instagram.com/dolcecafe.r_u/ ※営業日と営業時間はInstagramで確認を
アニーズ TEL052-504-1319 〒452-0844 愛知県名古屋市西区上橋町44 http://annys.cc/
※本企画はHeritage&Legends 2025年2月号に掲載された記事を再編集したものです。
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