ストライカーの“SADカーボンパーツ”に大注目!
目指すのはストリートで映えるカーボンパーツだ!
スポーティでカッコいいが一貫した開発テーマ
「もともとはマフラーからスタートしたのですが、代表の新(辰朗さん。国際級ライダーとしても活躍)はそこにとどまらず、色々なパーツを作りたいと思っていたはずです」と切り出してくれたのは、カラーズインターナショナルで製品開発を担う、高橋秀行さん。
その言葉通り、’95年の設立以来、〝ストライカー〟ブランドのマフラーを手始めに、’02年発売のステップキットなど、次々とヒットを飛ばした。今は外装パーツブランドとして確立した“SAD”シリーズは’09年にスタート。処女作はゼファー1100/750用カーボンフェンダー。当時、新さんが参戦した、TOT用ゼファー・レーサーのそれがモチーフだった。
「当時も今も、ウチのパーツは走りに寄せたストリート・カスタムを強く意識しています。テーマはスポーティでカッコいいこと。
今、カーボン外装パーツは、マーケットの注目を集めています。手が出しやすく装着も比較的簡単で、外観が大きく変えられる。一方で、お客さまの目も肥えていて、軽量という機能性に加えて美しさも求められる。製品作りに当たっては合わせの部分の丁寧な貼り込みなど、非常に気を遣います」
そんな同社が自信を持って繰り出す新製品が、Z900RS/Cafe用のシングルシートカウル&シートSETと、現行HAYABUSA用カーボンサイドカウルガーニッシュ、そして カーボンメーターサイドフラップなのだ。
「Z900RS用シングルシートカウル&シートSETには、純正キーで着脱可能なストリート仕様と、ボルト固定2カ所と先端部の3カ所を固定するレース仕様。それぞれに平織カーボンと、FRP黒ゲルコート仕上げを揃えています。
デザインは車体に沿ってシュッとした造形にこだわり、シートもライダーが外装に身体が当たって不快な思いをしないギリギリに。スポンジは車体からのインフォメーションが伝わりやすいように硬めに、表皮もグリップ感が出しやすいエンボス加工を施しています。言えばひと言ですが、こだわり抜いたカタチなんですよ。
▲Z900RS用シングルシートカウル&シートSETを手にするのは、製品開発担当の高橋さん。シートの後端部とカウル側の立ち上がり部の、ほんの少しの隙間の具合がライダーの印象や疲労感に影響する、と。ぜひ試してほしい自信作だ。
一方のHAYABUSA用製品群は、東京モーターサイクルショーの会場などでお客さまとの雑談の中からヒントを得たものという。
『サイドカウルのめっきガーニッシュが目立ち過ぎ』とか『他の箇所は美しく仕上げられているのに、サイドフラップ部はなぜ、素の樹脂なんだろう』。そんな声を複数のお客さまから耳にして、それなら! と製品化したもの。ちょっとしたパーツですが、これで印象がガラリと変わる。そう言えば50周年記念車も、ガーニッシュは黒ですね。気づいたかな(笑)」
紹介の3製品はどれもすでに販売中。どれも国産で、熟練職人がひとつずつ丁寧に貼り込み作り上げるものといい、その分、納期待ちとなる可能性もある。ピンと来たら即購入を。また、2車は同社の主力モデルとして以後も続々、新製品がリリースされる。オーナーはその動向に注目だ。
スポーティでスタイリッシュなデザインと座り心地の良さにこだわり抜いたシングルシート!
■“SAD”シングルシートカウル&シングルシートSET
ストリート仕様 カーボン:13万9700円/黒ゲル:11万1320円
レース仕様 カーボン:12万8700円/黒ゲル:10万320円
STRIKERらしいスポーティでレースパーツの雰囲気を存分に醸す、カスタムシングルシート。純正メインキーで着脱できるストリート仕様と、ボルト固定タイプのレース仕様、それぞれ平織りと黒ゲル仕上げから選べる。美しいカーボンの織りも見どころだ。
ユーザーの生の声を拾い上げて製品として具現化した、HAYABUSA向け2アイテム
“SAD”カーボンサイドカウルガーニッシュ:5万4450円
“SAD”カーボンメーターサイドフラップ:3万1900円
もともと、SNS交流グループのBUSA-TOMO.netのメンバーを始め、同車オーナーたちとの親交を大切にするカラーズ。紹介のサイドカウルガーニッシュとメーターサイドフラップはそんなコミュニケーションの中から生み出された新製品。「こうして単品で眺めた時にカーボンの目が揃っているのを見ると、装着された感じも想像できてワクワクしますね」と高橋さん。同社のカーボンパーツはそれぞれが職人の手作りによる逸品なのだ。
【協力】カラーズインターナショナル TEL045-949-1345 〒224-0046 神奈川県横浜市都筑区桜並木5-7-2F https://www.striker.co.jp/
※本企画はHeritage&Legends 2023年10月号に掲載された記事を再編集したものです。
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