ケイファクトリーが提案するZ900RSカスタム2態を眺める・ケイファクトリー

Z900RSのハイグレードモデルとして注目を集めたZ900RS SEが、ついに全国で発売となった2022年1月21日、著名パーツメーカー・ケイファクトリーが早速にそのSEのカスタムスタイルを披露した! レギュラーモデルZ900RSデビュー直後に現れ、カスタムファンに衝撃を与えたツインショック・カスタム仕様とともに振り返りながら、今の時代にカスタムしたデモバイクを製作する思いも、伺ってみた。

ユーザーに夢を見せて実現してもらうために

ケイファクトリーといえば、メーカー問わずニューモデルがリリースされる都度、すぐにフルカスタムのデモバイクを製作、注目を集めるパーツメーカー。そのカスタムには自社製品、開発中パーツはもちろん、他社パーツも適材適所で抵抗なく使用して、カスタムファンがひと目で「このパーツを使うと、雰囲気はこうなる」が分かる仕様としている。事前予約制で2022年1月に販売がスタートしたばかりのZ900RS SEも、あっという間にご覧の通りだ。

▲CLR-RG+チタンフルエキ ヘキサゴンサイレンサーJMCA認証マフラーが、フィット感抜群のZ900RS SEカスタム。

「こうしたバイクをほしがる世代の中心は50〜60歳代、僕らの世代だと考えています。本当にほしいモノは、よほどのプレミアムバイクでもない限り、入手できる余裕のある方は多い。乗りやすくなるなら、さらに格好よくなるなら、カスタムにも抵抗を感じない。

一方で、僕らが若い時には新車が出たと同時に、各パーツメーカーがフルカスタムのデモバイクを競うように発表したものでしたが、今はマフラー・メーカーなら対応マフラーのみが付いたそれ、サス・ブランドなら自社製サスを装着したそれ、という具合にしか作らなくなった。けっして批判する気はありませんが、それではユーザーは“夢”を想像しにくい。せめてウチぐらいは、とカラ元気で張り切ってお見せするんです(笑)。

僕ら世代はこの先何年も大きなバイクに乗れないでしょうから、『来年したらええわ』はない。すぐに自分の考える最良の仕様を作りたいでしょうし」と、桑原代表。

▲異色ながら、それを感じさせないまとまりの良さが魅力のZ900RSツインショックカスタム。各部の詳細などはこちらのザ・グッドルッキンバイクのコーナーをチェック!

一方のツインショック化された初期型、火の玉タンクのZ900RS。こちらも同車デビュー直後の’17年末に発表されて、カスタムファンの話題をさらったもの。他にない斬新さは、今も色褪せない。

「発売から時間も経って、『こんなん作りたい』ってお客さまからの引き合いも増えているんですよ」

このバイクを買ったら、あんなパーツを付けて……を応援するのが、パーツメーカーとしての矜持。ケイファクトリーの『想い』は、2台のカスタムに見てとれる。

 

Z900RS SE/ケイファクトリー・イメージのゴールドはSEにもピタリと馴染む!



すでに販売中の同社フラッグシップ、CLR-RG+フルエキ:ヘキサゴンサイレンサーJMCA認証マフラーは、このSE用に作られたかのような抜群のフィッティング感が美しい1本だ。


フロントブレーキまわりはブレンボ.484キャリパーに、ケイファクトリー製インナーディスク+ピンで組まれたサンスター製ディスクの組み合わせ。


ステアリングステムまわりは試作品。ハンドルバーはケイファクトリーの可変式クイックハンドルキット。


スイングアームもケイファクトリー・オリジナルのビッグサイズ新型目の字断面を装着。


オーリンズショックの油圧式イニシャルアジャスターのマウントステーとタンデムステップブラケットはケイファクトリーで新造したものだ。


ステップやフロントスプロケガード、レバーガードなど、すべてケイファクトリーの販売中製品だ。

 

【協力】ケイファクトリー Tel072-924-3967 〒581-0815大阪府八尾市宮町5-7-3 https://www.k-factory.com/

※本企画はHeritage&Legends 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
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