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ノジマエンジニアリング ZRX1200R(カワサキ ZRX1200R)

自ら作業する中でその上を見せたNJを入手しカスタム

ノジマエンジニアリング ZRX1200R
(カワサキ ZRX1200R)

取材協力:野島エンジニアリング TEL059-378-3505 〒513-0825三重県鈴鹿市住吉町7265-7
URL:http://www.nojima-japan.co.jp/
2025年 4月 17日

友人に勧めたNJの良さを実感して入手し再生・進化する

ノジマエンジニアリングの創立者、野島英俊さんが、ZRXの魅力を追求するとして1999年に後軸185PSを発揮するエンジンを積んだZRX1100で鈴鹿8耐に参戦。翌2000年の8耐参戦に際して、その出力を効率的に受け止め、路面に伝えるべく作り上げたのがリヤ・モノサスの「NJレーサー(NJ-1)」だった。そのノウハウを公道用、つまり一般のZRXユーザーにも味わってもらいたいとして始めたのが「ノジマ・NJモディファイサービス」だ。ZRX1100/1200用のNJ-2、DAEG用のNJ-5は現在も続くそのサービスの中軸にあって、ふた桁後半に及ぶNJ製作数の大半をZRX系が占めている。

一見ノーマル+カスタムに見えながら、リヤを見ると左右にあるべきショックがないこの車両は、そのNJモディファイサービスを受けたもの。シリアルナンバーはNJ-005と、早い段階で作られたことが分かる。

「この車両は中古で入手したものだったんですよ」とオーナーの菅井さんは言う。ただ、その前の段階の話が興味深い。ざっくりまとめると、仲間の金澤さん(少し前にこの欄で紹介したZRX1200R/NJ-2のオーナーで、リターン以前はCB750Fに乗っていた)がライダーとしてリターンするにあたってどんなバイクがいいかを菅井さんに相談。これに対して菅井さんはZRXを勧め、金澤さんはZRX1200Rを入手する。現車を前にして菅井さんとパーツやカスタム化の話をしていくうちにNJモディファイサービスも話題となり、金澤さんはノジマエンジニアリングにNJ-2モディファイをオーダー。それに菅井さんも試乗し、自身の勧めたZRXの良さとNJの良さを実感し、自ら勧めた内容も裏付けできたという。

「それで車両探しをしてみたんです。ZRXを。そうしたらたまたま中古でNJ-2、シリアル005というのが見つかったので、入手したんです。ノーマルベースにNJ化したというものでキャブレターも純正。全体に少し劣化は見えていました。これはある意味でベースだと捉えて、各部の状態を知ることも合わせて全バラしたうえで再組み立てしました」と菅井さん。

菅井さんは自身で車両の全バラから組み立てまでできるスーパープライベーターと言える人で、NJのリヤ・モノサスの有効性も理解していたし、金澤さんのNJ-015でそれを実感したから、自身も気に入っていたZRXにらしいパーツ選びを行い、ながら、NJ-2を今流に進化させることを念頭に置いてカスタム化を進める。車体カラーが’02年型純正をキープしているのはZRXが好きで、ZRXらしさを見せたいから。その上で、前述の進化を実現するようにめっきシリンダーエンジンの高圧縮化やカム変更に6速化、ステム/フロントフォークの変更を行って、撮影時点ではキャブレターにスロットルポジションセンサを加えて点火系を3Dマップ仕様のPE3として、そのセッティングの可能性を探っているという最中だった。

十分に速い仕様になっているけれど、ZRXの持つ乗りやすさはNJモディファイによってより引き上げられ、出力が増しても抑えて走れる余裕も持っていますねと菅井さんは言い、金澤さんは信頼する菅井さんの得たデータも採り入れながら(作業も菅井さんに依頼)、NJを進化させると言う。

「使うパーツこそ違うんですけれど、目指すところはどちらのZRX、NJも一緒なんですよ」ふたりは言う。ともに目指すのはZRXの最終形。それはそのままZRXの究極形と言い換えていいだろう。ZRXシリーズが生産終了してもう8年を超えるが、まだ行えることがあるし、このふたりのようにオーナーの支持は厚い。しかも、3D点火ユニットや各種ハードパーツと、まだ新しいカスタムパーツも現れ続けている。この車両には現状でも十分な魅力があるが、今後進む先にあるだろう究極形も、また見せてほしいと思えるのだ。

【 ザ・グッドルッキンバイク記事一覧はこちら!! 】

Detailed Description詳細説明

ステムはギルドデザインの1100用でオフセットはZRX1200純正の28からZRX1100/DAEG純正の30mmに変えてハンドリングのシャープ化も狙う。カーボンメーターパネルの中央にZ1000純正多機能タイプメーターを置き、PROTECシフトポジションインジケーターやヨシムラプログレス1&2メーター、DefiレーサーゲージN2等を配置する。ミラーはマジカルレーシング・NK-1ミラーのタイプ4ヘッドだ。

ドクターSUDA製フレームマウントカウルステーでビキニカウルをフレームマウント化し、ステアリングまわりを軽快化。ウインカーもスリムな小型のものに変更。左右マスターはゲイルスピードVRCを使う。

シートはスプリームシートを選択。ライダー側は跨がり部左右をテーパー形状として足着きや乗車時の自由度を高めた。

シート下にはカーボンパネルが置かれ、その上にETC車載器と、エンジン回転数に応じた点火時期で点火する2Dカーブにスロットル開度を加えた3Dマップのセッティング/コントロールが出来るパフォーマンス・エレクトロニクス製PE3点火ユニットをマウント。

エンジンはZRX1200Rノーマル1164ccの排気量のまま、JE鍛造ピストンによってハイコンプ化し、ヨシムラカムやZZR1200用6速ミッションなどを組んでポテンシャルを高めている。油圧クラッチシリンダー、タンデムステップステーはウイリーでステップにはストライカー・スペシャルステップキットを装着。

キャブレターはFCRφ41mmにPE3用の検知に使うスロットルポジションセンサーを追加し、直後にノジマ オイルキャッチタンクを備える。

フロントフォークはオーリンズ正立でフロントブレーキはブレンボ・アキシャル4ピストンキャリパー+サンスターディスク。

リヤブレーキはブレンボ2Pキャリパーにサンスターディスク。排気系はノジマ・チタンエキパイ&スパイラルコレクター(SC)にトリックスターサイレンサーを組み合わせている。

純正で2本ショックだったリヤまわりはNJモディファイサービスによってオーリンズ・モノショック/ノジマ製リンク/ウイリー製専用7N01アルミ材製スイングアームの組み合わせに変わる。フレームもこれに合わせた加工が施される。前後ホイールはゲイルスピードType-GP1Sの3.50-17/6.00-17サイズを履き、ドライブチェーンはD.I.Dの520ZVMXに置換した。

WRITER

Heritage&legends編集部

バイクライフを豊かにし、愛車との時間を楽しむため、バイクカスタム&メンテナンスのアイディアや情報を掲載する月刊誌・Heritage&legendsの編集部。編集部員はバイクのカスタムやメンテナンスに長年携わり知識豊富なメンバーが揃う。

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